my work

「アメリカンコッカースパニエル」

2020年7月創作 アメリカンコッカースパニエルの折り紙というと『神谷流 創作折り紙に挑戦!』に収録されている神谷哲史さんの作品が有名だろう。同作品は毛をカットした姿を折っていたため、長毛の姿を折ってみたらどうかと考えた。毛の表現は継続的に取り組…

「ねずみ2」

2019年12月創作 2020年の干支ということでネズミを創作した。ネズミは2003年に15度系で一度作っている。2作目にあたって、前作とは異なる切り口で作りたいと考えた。 komatsu.origami.jp ちなみにリンク先の解説で書いている「前々から「ねずみを折るならこ…

円形用紙+11.25度系による習作「熊」

origamiplans.hatenablog.jp 折り線トポロジーの変形で遊んでみて、平面に面要素やカド要素を配置するという点では円形用紙の可能性も十分ありそうだなあと思えてきた。要するになるべく円に近くなるような展開図(折り線トポロジーの解)を目指すということ…

「タピオカミルクティー」

今話題のタピオカミルクティーを折り紙で作ってみました!正方形の紙1枚で、切込み無しです。#折り紙作品 #タピオカ #タピオカチャレンジ #タピオカミルクティー pic.twitter.com/I9xZuDj99E— 長山海澄(Kaito) (@kaito_origami) 2019年6月17日 端切れ紙の中…

「アルパカ」創作過程

若手創作家勉強会(YOCS)が各々の創作過程を比較検討するべく、テーマを決めての競作を行っていて、4月定例会に向けたテーマが「アルパカ」だと知り、自分も折ってみたくなった。ぼくはもちろん勉強会のメンバーではないが、創作過程の共有の目的のため少し…

「チャウチャウ」

ぼんやりと手慰みに折っていたときに見えた顔の見立てから作ったもの。 最初の瞬間は「これ完全にチャウチャウの顔だ!」と思えたのだけど、その後画像検索で調べていたらだんだん自信が無くなってきた。チャウチャウを飼っていて見慣れている人にはどう見え…

初音ミク折り紙まとめ

初音ミクとは……と改めて説明の必要もないだろう。2007年に発売された音声合成技術を用いたボーカル音源であり、その声の主として設定された架空のアイドルキャラクターだ。 本来のボーカル音源としての使用に留まらず、キャラクターとしても後続する同種のキ…

新作「サイ」

(リンク先Flickrに別アングル写真あり)パピヨン以来5年ぶりに四つ足獣の作品を作った。足を1対1+��2の直角三角形で折り出すというのがアイデアの核になっていて、これ自体は10年以上前に遡る。当時のテーマとして「足のカドを素の22.5度で折り出さない」…

一枚折り十字手裏剣をつくる

2016/04/16追記あり『第9回折紙探偵団コンベンション折り図集』(2003年)に「表裏同等一枚折り手裏剣」という作品の折り図を投稿したことがあった。作者は「山田純+笹出晋司+小笹径一+小松英夫」という4人の連名となっているが、山田さんの一枚折り手裏…

カニと重なり制御の話

「カニ」の折り図を『日本折紙学会第26期会員特別配付資料』(2016年3月配付)に寄稿した。2年半ほど前にJOASホールで講習をした際に配付した折り図に、多少の加筆をしている。 本作は、自分がこれまでほとんど発表してこなかった「カド出し」的な作品だ。不…

「イルカ」改良

2014年6月に最初のバージョンを創作したモデルである「イルカ」を、先日納得いく形に完成させることができた。本作は大まかに、2014年6月の第1バージョン、2015年3月の第2バージョン、そして今回2015年11月の第3バージョン(完成版)と改良を重ねてきたのだ…

新作「チョウ」

コンベンション以降、9〜10月ごろに取り組んでいた「和牛」はまたしても途中で悩み始めて止まってしまい、その後は創作自体をしてなかったりしてそろそろマズイなと思い始めたため、リハビリ的に小品を折ってみようと決意。題材をいろいろ思い浮かべる中で「…

「若いサンタ(仮題)」

8月のコンベンションに向かう電車の中で、おりがみ新世代のお題であった「座布団小鳥の基本形(2度目)」のネタをつらつらと考えていた。不意にサンタなら出来そうだな、と思いすぐに折り始めたところ、電車の中でほぼ完成してしまった、という即興的な作品…

折りフチの影響について(ジャッコランタン改修)

ハロウィーンということで(と言っても改修したのは7月のことだが)カボチャチョウチン。 普通、折り図を書き始めると書き終わるまではあまり他の折り紙作業をせずにかかりっきりになるものだが、たまに作図作業が続かなくて途切れてしまうことがある。こう…

新作「小鳥」

ようやく自分にとって課題の1つであった、鳥の作品を作ることができた(カワセミは小松スタイルじゃないので除外。みみずく・ペンギン・おんどりもデフォルメ系ということで除外)。 紙は両面ハトロン紙22cm角で、糊不使用。リンク先のFlickrに別角度の写真…

新作「ATCのためのサンタ」

新作と言っても、もう3ヶ月前の話になる。1月にサンタクロースの新作ができた。2連続でサンタ作品というのは自分でも意外だったが、これで4作目のサンタというのも驚いてしまう。生まれるきっかけになったのは、新年になってサンタの記事を書き始めたdaidai…

「大きな帽子のサンタ(仮題)」

3作目のサンタができた。 「サンタクロース」が立体作品、「サンタのオーナメント」がレリーフ状の半立体作品、ときて、期せずして3作目は完全平面作品となった。 創作の発想としては、「ピュアランド・ウィザード」みたいな非対称がやりたいというのと、「…

10/20小松英夫特別教室報告

すでにひと月も過ぎてしまったが、一応の記録ということで(文章を書いたのは結構前なのだが、最後に載せた写真を撮るのに時間が経ってしまった)。折り図の描き直し作業が予定どおりに行かず、講習当日の午前0時を過ぎてようやく完成する始末で、大変な思い…

10月20日「カニ」の講習会をします

おりがみはうすのサイトで告知されていますが、今月20日の日曜日におりがみはうす隣のJOASホールで、講習会を行います。 作品はこのカニ。リンク先のFlickrにはあと3枚の別アングルの写真があります。 前にこのブログで紹介した完成形と随分違っているのは何…

新作「カニ」

先週の折紙探偵団東京友の会の例会で作品発表した「魔女の面(改)」はまた後日に紹介するとして、その例会の帰りの電車内で(またか)ざっくり作ったカニをブラッシュアップしてみた。次号の『折紙探偵団マガジン』139号で折り図掲載されるJason Kuさんのカ…

カタツムリ

名古屋コンベンションで田中まさしさんが「タナカマイマイ」を講習されていたのを見て、カタツムリを作ってみたくなる。帰りの新幹線の中で考えていたらアイデアが浮かび、そのまま乗車中にできあがってしまった。 発想は、田中さんのが殻がリアル風(?)で…

「蛇」を折るには

一応、新作。 見てのとおりアイデアものなので、すでに類似作品があるかもしれない。一応Flickrなどで検索してみたりしたけど、もし酷似した作品をご存知の方がいましたら教えてください。蛇というと、その細長い形状のために不切正方形一枚折りではなかなか…

タツノオトシゴ

折り紙計画 本家に新作を載せた。直前までボツにするかを迷っていたくらいで、自信作というには遠い作品なんだけど、背びれの折り出しが偶然にきれいに行ったことが捨てるには勿体ないなーと思えたので。 これは没にした別バージョン。こっちの方が後に(推…

道化面2のバリエーション

いくつか手慰み的に遊んだ中から、おもしろい目のパターンを2つまとめてみたもの。題は「魔女の面」とでもしておく。

新作「パピヨン」

今後に控える折り図化作業の折りに多少の細部の見直しがあるかもしれないが、ひとまず発表してしまうことにする。2体の違いは、尻尾の仕上げ・足の向き・首の向き。他の角度の写真は本家で。 折り紙計画 - パピヨン パピヨンを作ろうと思ったのは、まあ予想…

うさぎ2(Pancake Bunny)

はてなブックマークの人気エントリー経由で読んだ極東ブログの記事に、一昔前に話題を呼んだ「うさぎのウーロン」の画像があった。つい「今年のJOASコンテストはウサギだったな、頭に折り鶴が載ってるウサギを折ったら面白いかも」などと連想しつつも、公式…

「ぶた」

手慰み的に折っていたらシンプルな豚ができた。 展開図。尻尾のカール以外は完全22.5度だが、基本形的な折りというより仕上げ的な折りを22.5度に押し込めた感じだ。 頭部の見立て自体は、かなり昔に一度見つけていた記憶がある。単純な観音折りベースから体…

少女J……17「Girls-BP #01」の5

5)下半身 前回のプロポーションを維持することを考えつつ、試行錯誤で折っていった。 股間部に出したかったカドは、用紙下辺に入っているカカトを作るためのヒダと合わせて作り、4マスを消費。前回は足のカドの分かれが股間の位置で仕上げに無理があったの…

少女J……16「Girls-BP #01」の4

4)パッキング 足は新しいアイデアも特になかったので、「隻腕〜」のまま、3倍幅パターンにカカトを加えたパーツを使い回すことにした。腕も、とりあえず前回のを使い回せばいいか。 と、パーツ的には出揃ってきたのでこの辺で正方形へのはめ込みを検討して…

少女J……15「Girls-BP #01」の3

2)顔 「隻腕アンドロイド」で用いたパターン(2007/12/4発表)には、鼻の部分(○の部分)が厚くて仕上げがしにくいという欠点があった。これを回避しようと2008/5/1に紹介したパターンを開発したわけだけど、今度は鼻の厚みが無さ過ぎだった。使用領域が少…