method
2019年12月創作 2020年の干支ということでネズミを創作した。ネズミは2003年に15度系で一度作っている。2作目にあたって、前作とは異なる切り口で作りたいと考えた。 komatsu.origami.jp ちなみにリンク先の解説で書いている「前々から「ねずみを折るならこ…
origamiplans.hatenablog.jp 折り線トポロジーの変形で遊んでみて、平面に面要素やカド要素を配置するという点では円形用紙の可能性も十分ありそうだなあと思えてきた。要するになるべく円に近くなるような展開図(折り線トポロジーの解)を目指すということ…
最近研究してるちょっと変わった一致分子たち pic.twitter.com/LPCleTIwv4— ろいろい / Fukuroi (@kazukazuroiroi) 2019年4月16日 ところで、これを見てほしいんやけど、1枚目は22.5度と11.25度の混ざった分子なんやけど、22.5度メッシュ同士を繋げてるから…
展開図折りと言っても、作品自体の構成や、ヒントとなる展開図の描き方によってその難易度はさまざまだが、一般的に難易度を上げる要因というものであればいくつか考えることができる。以下に列挙してみよう。 展開図折りが難しい展開図 D1:山谷の区別がな…
発行からもうひと月以上も経ったが、第27期の日本折紙学会会員特別配布資料に「チョウ」の折り図が掲載された。長工程モノの折り図が期待されていそうななか100工程未満の作品で申し訳なかったが、同時収録の「グランドドラゴン」(ウーさん創作/はうす折り…
若手創作家勉強会(YOCS)が各々の創作過程を比較検討するべく、テーマを決めての競作を行っていて、4月定例会に向けたテーマが「アルパカ」だと知り、自分も折ってみたくなった。ぼくはもちろん勉強会のメンバーではないが、創作過程の共有の目的のため少し…
「(主にコンプレックス系作品を)創作したい人用リンク集」ではウェブ上で参照できる資料をまとめているが、この記事ではリアル書籍・雑誌で読める資料をまとめてみた。もっと昔の本で創作法を扱っているものももちろんあるが、あまり古いのを挙げてもしょ…
9ツルの折方について 9鶴の畳み方に関しては舘知宏さんが明快な解説記事を公開されているが、本記事では、いくつかの折り畳みテクニックとともに、より具体的なステップの一例を紹介する。
2016/04/16追記あり『第9回折紙探偵団コンベンション折り図集』(2003年)に「表裏同等一枚折り手裏剣」という作品の折り図を投稿したことがあった。作者は「山田純+笹出晋司+小笹径一+小松英夫」という4人の連名となっているが、山田さんの一枚折り手裏…
「カニ」の折り図を『日本折紙学会第26期会員特別配付資料』(2016年3月配付)に寄稿した。2年半ほど前にJOASホールで講習をした際に配付した折り図に、多少の加筆をしている。 本作は、自分がこれまでほとんど発表してこなかった「カド出し」的な作品だ。不…
これまで「サンタクロース」「ピュアランド・ウィザード」「カタツムリ」「へび」「大きな帽子のサンタ」「ATCのためのサンタ」「魔女の面」といった「非対称」の要素を持つ作品を作ってきた。ウェブサイトの作品解説でも書いたことがあるが、非対称的な要素…
genさんの以下のツイートに絡めて少し書こうと思ったら文量が増えてしまったのでブログの記事にすることにした。私の折り図は紙の重なりを極力全部描写するという拘りの影響で歪みが大きくなりやすい。なので視点の微妙な変化や紙の向きの変更、拡大縮小など…
2014年6月に最初のバージョンを創作したモデルである「イルカ」を、先日納得いく形に完成させることができた。本作は大まかに、2014年6月の第1バージョン、2015年3月の第2バージョン、そして今回2015年11月の第3バージョン(完成版)と改良を重ねてきたのだ…
この記事ではさらっと触れた程度だったが、作品の例をちゃんと挙げて解説したら面白そうだし、若い人たちの為にもなるかもしれないと思ったので、記事にまとめることにした。本エントリでは、過去発表されてきたあまたの動物作品から、構造的に典型的な特徴…
3作目のサンタができた。 「サンタクロース」が立体作品、「サンタのオーナメント」がレリーフ状の半立体作品、ときて、期せずして3作目は完全平面作品となった。 創作の発想としては、「ピュアランド・ウィザード」みたいな非対称がやりたいというのと、「…
「ぶた」ができてから数日間は眺めたり折り直したりしていた。このような作業によって、だんだん自分の中での位置づけが収まるべき場所に収まってくる。「これでいいのか?」から「こんなものだな」へ得心の過程とでも言うか。その間、考えたことをちょっと…
ウェブで参照できるものに限り、紙媒体などは省いた。 ※随時追加予定(最終更新20210613)。 心構えなど 創作に思うこと - Capriccioso(ouch!さん) 誰でも簡単に創作出来る方法 - 多趣味生活(しゆみさん) 折り図による折り紙と創作との違い(初心者とし…
もう大分前のことになってしまうけど、北海道在住の中学生フォルダーであるT.Fさんが、ブログでコガネムシの作品を載せていた。 T.F折紙部屋 fig.01:展開図はT.Fさんの記事で見てもらうとして、基本構成は座布団鶴に領域を付加したものがベースとなっている…
5)下半身 前回のプロポーションを維持することを考えつつ、試行錯誤で折っていった。 股間部に出したかったカドは、用紙下辺に入っているカカトを作るためのヒダと合わせて作り、4マスを消費。前回は足のカドの分かれが股間の位置で仕上げに無理があったの…
4)パッキング 足は新しいアイデアも特になかったので、「隻腕〜」のまま、3倍幅パターンにカカトを加えたパーツを使い回すことにした。腕も、とりあえず前回のを使い回せばいいか。 と、パーツ的には出揃ってきたのでこの辺で正方形へのはめ込みを検討して…
2)顔 「隻腕アンドロイド」で用いたパターン(2007/12/4発表)には、鼻の部分(○の部分)が厚くて仕上げがしにくいという欠点があった。これを回避しようと2008/5/1に紹介したパターンを開発したわけだけど、今度は鼻の厚みが無さ過ぎだった。使用領域が少…
頭部から順番に各部解説をしていこうかと思ってたけど、方針を変えて、創作過程をなるべく追うかたちで解説してみることにした。 1)胸部 乳房の表現は本作のメインであると言えるだろう。本作はまず各パーツを作成し、後でそれらを全体に収めるという、蛇腹…
nhさんとのやり取りを通して、折り紙知識の体系化の実践ということをつらつらと考えている。そう言えばマインドマップを書くフリーソフトをインストールしてあったっけ、と思い出し、試しに使ってみた。 使ったソフトはXMindというオープンソース。いろいろ…
おりがみ新世代で座布団小鳥の基本形からの作品作りが盛り上がり、お題板史上最多投稿数となっている。ぼく自身も「にわとり」ができたし、その後も少し試みて正規作品とは扱えないが動物のかたちをいくつか取り出せた(これは後日紹介したい)。 偶然にも、…
蛇腹で5本指を折り出す方法について。 もっとも基本的なパターンで、実際よく使われているのはこれだろう。ノーマルなカドにプラスすること8層のヒダで5本指が得られる。全ての指が辺から出ていて加工もしやすい。しかしnhさんが記事に書いているとおり、追…
おりがみはうす掲示板の話題から。 現実に、最初から最後まで図解されてる本でなおかつ蛇腹作品に特化してる本というのが無い以上、蛇腹を練習するにはいろんな本をつまみ食いするしかない。というわけで、思いついた範囲でリストにしてみた。他にこんな作品…
『折紙探偵団』102号より、吉野一生さん作・宮島さん折り図。 校正のときに2回試し折りしたので、本誌が届いてから折ったこれが3回目となる本番折り(もっとも最初のは15cmおりがみで折って途中で投げ出したんだけど。2回目は24cmおりがみ)。 試し折りの時…
「後半身から作る」のつづき。 ある程度複雑な折り紙では、デザインあるいは構造上の「解像度の調節」という問題が生じる。自由度のある基本形から加工しまくって造形するという方法論では、それほど深刻にはならないかもしれないが、基本形の幾何学的な折り…
他の作家と創作法について話していたりしていて、時々、後半身から作品を作り始めるという創作手順を不思議がられることがある。どうもそういう人は少ないみたいだ。そういや、ぼく自身いつごろからこの作り方を積極的に採用するようになったのだろうかと思…
「鳥を折る」(折り紙の叫ぶ夜:6/9) 宮島さんのこの辺を読んで。 確かに鳥は難しくて、ぼくもどうしたものかと常々思っているんだけど、大きく言って2つの理由がある。ひとつは宮島さんも書いているとおり、どんな種でも形が似てるということ。感覚で言う…