「大きな帽子のサンタ(仮題)」

Santa Claus with Large Hat
3作目のサンタができた。
サンタクロース」が立体作品、「サンタのオーナメント」がレリーフ状の半立体作品、ときて、期せずして3作目は完全平面作品となった。


創作の発想としては、「ピュアランド・ウィザード」みたいな非対称がやりたいというのと、「帽子を大きく作ってみる」ということだった。前者は自分自身の興味の発展だが、後者は、自分がやりたい表現というよりも、新規性のある表現は何か無いだろうか?という発想だ。
凧形をサンタの顔に見立てるのは定番の表現となっているが、これに新味を与えようとした場合には顔の方に工夫を加えることが多い(気がする)。もちろん、それは凧形のカドを三角帽子に見立てることがとても自然だからなのだが、ちょっとした盲点になっているのでは?と考えたわけだ。で、このタイトルなわけだが、前提となっている「よくある折り紙サンタの帽子の大きさ」を考慮しないで眺めると、言う程大きくないかもしれない…。なのでもっとしっくりくるタイトルがあるかまだ考え中。



帽子とヒゲを紙のカドに充てて最初の試作を試みた。結果としては、この魚の基本形からのパターンが決定版となり、折り紙ではよくある、ファーストトライがうまく行くケースだった。

はじめここまで折って「いくらなんでも帽子が大き過ぎか」と思ったのだが、折り曲げて、ポンポンを大きめに作ったらそれほどでも無くなった。ここまで来れば後は各部でパターンを潰す作業で、完成版は上の写真と見た目はさほど変わっていないが、層の重なり方をかなり変えて整理してある。最後まで迷ったのは帽子の折り曲げる位置だったが、ポンポンを顔の上半分の幅と縁に合わせることで決着した。


 難点としては、紙の厚さに少々ムラがある。帽子の折れ曲がり部分がかなり厚く、胴体部分は逆に薄い。領域の付加で解決できないかと、帽子方向への付加とヒゲ方向への付加の2つを一応試してみたのだが、どちらもうまく行かなかった。元の魚の基本形が相当きれいにハマっているから仕方ないところか。



立たせてみたくなったので、複合で足をつけてみた例。


でもって展開図。