10/20小松英夫特別教室報告

すでにひと月も過ぎてしまったが、一応の記録ということで(文章を書いたのは結構前なのだが、最後に載せた写真を撮るのに時間が経ってしまった)。

折り図の描き直し作業が予定どおりに行かず、講習当日の午前0時を過ぎてようやく完成する始末で、大変な思いをした。まあ当月になって大幅改修なんてした自分のせいで全く自業自得なんだけども。工程数も188にもなってしまい、そもそもこの講習会をやろうと思ったのは、今期の折紙探偵団マガジンにすでにKuさんのカニが掲載されて、同じ題材は続いて掲載できないし、描いた折り図を放置しておくのもなんだから……という理由が発端だったのだけど、188じゃそもそもマガジン掲載は不可能だった。



天気は生憎の雨模様だったが、白山に行く前に、折り図の印刷をしていった。
今回はセブンイレブンコピー機の「小冊子プリント」機能というのを使ってみた。

これはページ続きのPDFファイルをUSBメモリとかで持っていくと、中綴じ製本(折紙探偵団マガジンのような、見開きのページを重ねてまとめて2つ折りにした体裁)用のページの割り振り(面つけ)を自動でやってくれる機能。もちろん両面印刷だが、片面分で10円かかるので、今回作った16ページの冊子だと1冊あたり80円! 複数部数でも1部ごとに印刷して出てくるので、後は紙の束を上から順に4枚ずつ折っていけば冊子が完成するわけだ。
これ去年から搭載された機能だそうだが、すごく手間が省けて今回本当に助かった。昔コンベンションでライオンの折り図を配布したときは、家でプリントした原稿を2ページずつ片面コピーして袋綴じにしたのだが、ページが間違っていないかチェックしたり、かさばったりと、とても苦労したから、それを思うと全く進歩したものだ。



さて教室の方は、参加人数は10名(男女比7:3)で、うち小学生のお子さんが1人、超ベテランな方が2名(笑)。
会場で2つ折りにしたばかりの折り図小冊子と用紙(35cm普通用紙)を配布し、各自のペースで折っていただいた。先のコンベンションでもそうだったが、複数人にいっぺんに折ってもらう機会では、折り図の表現でまずかったところが如実に明らかになる。必ずと言っていい程、複数の人が同じ箇所でひっかかるのだ(汗)。これは若干トバし気味だったな、と描きながら自覚があったものもあれば、まったく自分では意識していなかったものもあり、とても勉強になる。講師なのに、受講者の皆さんから折り図の描き方指導を受けているかのようだ。改稿するのに役立たせていただきます。
さて、時間内に無事完成したのは7名、2人が少し時間延長して完成、お一人だけ残念ながら未完成、という結果だった。早く折り終えた人は、カラペラピス30.5cmで2匹目に取り組んでいただいた。小学生の子も2匹目をもくもくと折って、途切れない集中力に感心するばかりだった。参加していただいた皆さん、悪天候の中のご参加ありがとうございました。



Shore Crab
これは、今回の改修バージョンをカラペラピス15cmで折った作例。
Shore Crab
ちょっと大変だけど普通紙15cmでも折れた。糊も補強も道具も不使用。



最後にお知らせになりますが、来年1月に教室の第2回を行う予定です。詳細についてはじきにおりがみはうすのHPでアナウンスされると思います。