「タピオカミルクティー」



巷で人気のタピオカミルクティー、目にするたびに折り紙向けの題材だなーと思っていた(飲んだことはない)。
ストローとインサイドアウトから領域配置はすぐに思い浮かぶので、はじめに8等分蛇腹と決め打ちしてしまってから試行錯誤で作った。

Bubble Tea origami

ひと月前にTwitterで発表したときはタピオカを少し大粒に折り出していたが、今回推敲するにあたり、中央上の粒のインサイドアウトのやり方がいまいちだったのを改めることをまず考えた。検討の結果、粒の大きさが小さくなってしまうが「全ての粒に余計なフチが入らず」かつ「粒の紙の層が手前に浮き出るようにする」ことができた。こういう部分を統一することが造形に与える効果は案外馬鹿にできないと考える。
小さくなった粒に対してストローが太めになってしまったため、合うように細くしてある。折りとしてはちょっとスマートではないものの、ストロー手前の紙のフチがずれやすかった弱点を隠す効果もあるので、悪いばかりではないかな。

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改修版の展開図(タピオカの仕上げ)

紙は黒の折り紙用紙24cmの端を少し切り落としてからインクジェットプリンタで薄茶色をプリントして、18cm四方に切り出したもの。大体20cm以下程度の小さめな用紙サイズに限られるが、好きな色の組み合わせの薄手の用紙を作るには手軽な方法だ。基本は濃い色の折り紙に薄い色をプリントするのが良いと思う。