10月20日「カニ」の講習会をします

おりがみはうすのサイトで告知されていますが、今月20日の日曜日におりがみはうす隣のJOASホールで、講習会を行います。
作品はこのカニ。リンク先のFlickrにはあと3枚の別アングルの写真があります。
Shore Crab
Shore Crab
前にこのブログで紹介した完成形と随分違っているのは何故だろう…(汗)。作品集のときにも発揮してしまい多大な迷惑をおかけした悪い癖がまた発動して、今月に入ってから結構な改修をしてしまった。
改修の動機は、歩脚の仕上げがどうもしっくりこなかったこと。そのことは創作当初から認識していたのだが、そのうちいいのが見つかるだろうとタカをくくり、棚上げしたまま折り図を描き進めていた。しかし作図が終わりに近づいてもさっぱり解決方法が見つからない。
正直言って改修はしたくなかった。1つには、現状うまく決まっている工程を崩さなくてはならないだろうということ(当然折り図も修正しなくてはならない)。次に、おそらく歩脚の仕上げの解決には沈め折りを使うことになるだろうということ。これも言わば工程に関わる問題で、せっかく沈め折り無しでパタパタと畳める進行にできたのに、沈め折りを入れるとテンポが悪くなっちゃうなあ、という思いがあった。造形と工程がかちあってしまう典型的な良くないパターンだ。
それで悩みに悩んだのだが、今回は造形の方を取ることにした。沈め折りをした結果、歩脚を縦方向に折り返すことができ、造形的な無理矢理感が軽減されて一応狙いは達成できたと言える。但し折り込みのバランスを取るために甲羅の上の方を内側に折り込む処理を加えることとなり、元あった構造の簡明さが失われたが、しょうがない。後は前から気になっていたハサミの薄っぺらさが際立つ方向に行ってしまったのもしょうがない。折り紙って難しい。

歯応えの増した工程は、講習向けにはちょうど良かったかもしれない。教室では、改良前の折り図も参考としてご紹介するかも。頑張って今折り図を描き直しているところなので、お時間とご興味のある方はぜひ教室にご参加ください。よろしくお願いします。