第13回折紙探偵団コンベンション振り返り

17日

前日の準備作業(講演の)で夜遅かったため総会に間に合わなかった。その講演は普通にいっぱいいっぱいで、聴衆の反応にまでなんとか気が回るようになったのは後半も大分過ぎた頃だったというくらい。‥‥貴重な体験をさせていただきました。面白本の紹介を期待していた向きもあったみたいですが、実際ぼく自身、所蔵本の中身はまだそんなに読んでないので‥‥その前に整理が先だろという。

皆での夕食はパスして、帰りがけに次の日に講習で使うライオン折り図のコピーをとる。全部でA3用紙300枚を帰ってからページごと分けてクリップで留める作業などに追われる。

18日

起きたら、奇跡的に涼しい。折り図だけで3kg以上あるので非力者としては助かった。

講習はとらず、主に展示部屋とかでだべっていた。nhさんが買ってきた「プレジデントファミリー」を見たり、コンテスト出展作品の回りで、自作への反応をうかがったり。コンテストの作品については、後で別記事にしたい。

で、自分の「ライオン」の講習。折り図と用紙(アンドレ80kgの36cm角‥‥見本もこの紙で折った)を配って、後は黙々と折ってもらって、ぼくは回りながらたまに裏話的なことをしゃべるというような形式。
お子達が結構たくさん来ていたので、配った80kg・36cmの紙だと大きくて硬すぎるかなと思い、少し気をつけて見るように努めた。やっぱり折りにくそうだったけど、折り図の読解力はどの子も高くてすごいなあと驚く。図のミスがひとつ見つかったり、複数人がつまずいていた箇所などが把握できたので、作品集版では修正しておくつもり。
2時間教室で、8人くらいが時間内に完成。ま、こんなものだろう。

懇親会は概ねまったりと。初参加の人から何人か話しかけられて嬉しかった。あと新世代お題板の牛ネタで「キャトルミューティレーション」を即興で作ったりした。

その後海外の人たちとファミレスでお茶。Sirgoさんと同席になり、スペイン語・英語・日本語を操れるNoguchiさんの助けを借りながら、北條さん・神谷さんも交え濃い目の折り紙談義。招待者おふたりに、講習で使ったライオンの折り図をおみやげとして差し上げる。

19日

寝過ごしたりして昼ごろ到着。昨日よりかは暑い。

タトさんの3D折り紙展開図ジェネレイタ「origamizer」の動いてるところを見せてもらう。実行してからジワジワと展開図が出来る様がすごい楽しい。
と、途中でSirgoさんから声をかけられて、何かと思ったらご著書をいただいてしまった。ライオン折り図のお返しにしては、こっちの方が全然立派なのですが‥‥。

その後、前川さんの「√2の話」を聴講。今回参加した教室はこれのみ。

昨日はコンテストの展示部屋が主だったので、この日は一般展示の部屋の方に。オークションは昼で終了なので、どんな出品があったかほとんど見てなかった。失敗。
展示作品については、タトさんの「3D兎」の実物を見られた。写真では結構重い感じなのかと思っていたら、全く逆だった。川畑さんも蛇腹人物を折ってて思わずニヤリとしてしまう。他には、韓国の方(お名前失念)の木馬がすっきりしたデザインで良かった。

最後の全大会でコンテスト結果発表。nhさんのJOAS賞・人気投票賞受賞は大方の予想どおりといったところだろう。で、はうす賞は該当者なしか、あるとしたら霞さんの「棒高跳び」かなあと思っていたので、自分の名前が呼ばれて驚いた。はうす賞ってああいうのじゃなかったはずなのに‥‥ありがとうございました。

閉会・片付けが終わって、スタッフ陣・海外ゲストなどで揃っての夕食では、今度はMullerさん・Anibal Voyerさんと同席できた。Juneさんに時々通訳してもらいつつ昨日に比べれば広く浅くという感じの折り紙話をしたが、毎年思うように適当に単語並べるだけの英語力を呪う(思い出せなかった単語を、帰り道になって思い出すから困る)。かえって「いのしし折る?」と始めた簡易講習の方が、ほとんど無言だったにも関わらず皆楽しめたかも。最後に握手してお別れ。


皆様お疲れ様でした。