ORIPAについて
あっという間にバージョンアップしてってすでに0.08、機能的にもかなりのレベルまで来ているORIPAへの勝手な要望です。すでに三谷さんのプランの内にあるものもあるかもしれませんけれど、とにかく思いつくまま並べてみました。本家サイトが今繋がらないようなので、はてな(id:JunMitani)の方にトラックバック。
■反転対称コピー
今一番実装してほしい機能と言われればこれでしょうか。折り紙は大体左右対称なので片側だけ描いて反転コピーできれば、それだけで作業時間が半分になってうれしい。
■書き出し機能
ベクトルデータでの書き出しができれば、折り図制作支援としてすぐにでも使えるようになりますね。(実際に、折り図の最初の方を、展開図のデータから折り線を削っていきながら描く人もいます)
■編集モード:点削除
ガイドとなる線を細かく描いていると、交点がいっぱい発生してしまいますが、多くは描き上がり時には不要になってしまったりします。別にあっても問題はないのですが、どうにも消したい欲が‥‥。
■多角形の一値分子化
今ある「三角形内心線」機能の、多角形への一般化。カドの長さを指定して、ユニバーサル分子が折れると、かなり設計支援ソフトチックになりそうですが、そこまで行かなくても、「適当に多角形を作って一値分子化して折りたたみ推定をしてみる」というのを簡単にできると折り紙設計入門的なものになるかもしれません。
■二次的な折り線を一気につける機能
基本形以降の折りや、カドを倒したときにつく線に代表されるような「二次的な折り」を一気に描く機能です。v0.04からついた「対称な線分」描画機能を自動で連続させて、山谷を交互に振っていけば可能になりそうかなと思いましたが、どうでしょう。
■「open sink」機能
上の機能に、線種の変更の自動処理を加えれば、複雑な折り紙で頻出する「open sink」を簡単に加えることもできそうだと思いました。「まずカドを描いて、それを加工して描く」という手順は、実際の手順に合致しているため分かりやすいものの、この手順でドローソフトで普通に描くのは結構手間がかかってしまいます。折りたたみ推定と組み合わせると、昆虫作品の設計支援的な機能にもなるかもしれません。
ただ、沈めたときに内部の線の位置が変わるタイプ(つまり斜めに沈める)は難しいかもしれないのと、複数の解のあるclosed sinkは処理が面倒になるかもしれません。
■長さ・角度のn等分機能
Origami BBSで霞さんも要望されてましたが、通常の作品でも結構多用する3等分だけでも欲しいところです。
■「折りたたみ推定」での、折り筋表示
線種として「山」「谷」ともうひとつ下書き線?が用意されていますが、これが「折り筋」として推定後にも表示されるとうれしいな、と。折り筋の有無でのデザインイメージの変化が分かるという理由のほかにも、折り工程を練る際にprecreasingの吟味――折り始めでつける、必要十分のガイド線を探す――のシミュレーションとして使えそうだというのが大きな理由です。
■「折りたたみ推定」で、紙の(正方形の)フチがどの位置にあるかの強調表示
■「折りたたみ推定」で、紙の重なりの枚数による濃淡表示
折り紙解析をする上で大いに役に立つ(はずの)機能として。これらのことを実際に折って確かめるのは案外厄介ですが、作品を評価する上で重要な要素だと思います。
三谷さんの開発意図をよくつかんでいないまま、希望ばかり出して心苦しさを感じつつも、後日、線の入力方法に絞ってまた少し書きたいと思っています。