『折紙探偵団』95号届く

  • 待望の田中さん初折り図。まるで展開図折りをそのまま図にしたようなストイックな工程が、何とはなしに田中さんらしさを感じさせる。「部分折り」というタームはちょっと使ってみたいかも。後は、やっぱり顔だなあ。ちょっと小さい紙で折ってしまったので、大きい紙で顔の仕上げにこだわって折り直してみたい。
  • 「折り紙資料館」が最終回。高木さんお疲れ様でした。締めが折り鶴モノというのが粋だ。

  • 西川さんの「15°-ショウリョウバッタ」。「長方形になっちゃう問題」はぼくも「カバ」で味わったことがあるが、こういうときに用紙形よりも、中身である折り線構造を優先させて考えるような折り紙センスがある。この作品の場合も、余り部分を中心線に寄せれば正方形にできてしまうが、しかしそうするとタイリングの美しさが損なわれる。さて、どっちを優先するかという。で、これは勝手な推測になってしまうのだけど、西川さんの本来の感性からすると、むしろこの場合は正方形にしてしまう方じゃないかと思ったりする。そして、そんな西川さんを幾何学的調和の側に引き寄せているのが、他ならぬ「15度」なのではないだろうかと。それでも、1.5%の誤差を気にせず折ってしまえると書いている西川さんは、やっぱり西川さんだなーとか思った。ぼくは、技術云々じゃなくて、"生理的に"正方形からは折れなかったので(笑)、写真はカラペ12cmからカットして折った。*1
  • 『空想おりがみ』復刊!! 思い切ったことするなあ。
  • 関西コンベンションのお知らせはこちらで。申込書のダウンロードをするにはログインする必要があるみたい。

*1:念のため。ここで書いたのは、ぼくから見た西川さん像であって、ご本人の考えとは異なっている可能性があります