有望そうなフィギュア顔

nhさんをはじめとしてキャラクター造形が急激に発展中の現在、次に控える課題として「顔の情報量をいかにして上げるか」がある。例えば、めぐろさんがここのところ開拓しているのは、平織り的な仕込みを施して顔パーツを折り出す方法論だが、それとは別の方向性としてぼくがずっと考えているのは「鼻の立体感を軸に、顔のシルエットを立体的に再現する」というものだ。試作として、以前、新世代のお題板に投稿した「アニメっぽい立体顔」というのがある。

ただ、これはそれほど複雑ではないものの、ちょっと変則的な構造が混じってるために、全身を見込んだ造形として実際に組み込むことは、ぼく自身はあきらめてしまった。しかし、形にしてみて、この方向性自体は悪くないなと、なんかいい方法はないかと思っていた。


で、昨日になって不意に思いついたのは、難しいことしなくとも、顔下半分を2マス分折り出して斜めに段折りすれば良いじゃん、ということ。
というわけで16等分から試作的な胸像を折ってみた。それなりに全方位な造形で、自分としては有望なパターンに感じてる。


対応できるキャラクターデザインには制限があるが、これはしょうがない。むしろ、ほんの少しだが鼻の角度とアゴのラインをぐらい折りで変えられるので、十分満足すべきなのかもしれない。
あと、このパターンはあくまでアニメキャラにありがちな「鼻がつんと上を向き、アゴが内側に引っ込んでいる」デザインに特化してその再現を狙ったものなので、リアルな顔に直接応用させるのは難しそうだ。


ところで人物造形で文字通りネックとなるのが、首の厚み。上の作例はまだ16等分で紙の端を使ってるから楽勝だけど、全身に組み込むと厚みが少なくとも2倍以上になるだろう。