紙でっぽうの音について

紙でっぽうの音が強烈なのは、発音部分が2つあるからだ。ほぼ同じ音が2つ、ほぼ同時に発音されることによって、いわゆるダブリング効果が発生し、音に厚みが加わる。
というようなことは誰かが指摘済みかもしれないが、10年くらい前に趣味のDTMを始めたころ、エフェクターをいじりながらこのことにふと気づいて「おおっ」と思ったものだ。
そこで実際にその効果を音で確認できるか実験してみようというのがこの記事だ。
※再生前にパソコンの音量に注意してください。

A:まずは普通に鳴らしたサンプル。

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B:2つのうち片方のみで鳴らしたサンプル。

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音量は当然Bの方が小さいが、それを無視して音色のみに注目すると、やはりAの音には厚みが加わっていることが確認できる。Bは音が軽い。

C:Bのサンプルに0.02秒のディレイをかけて、Aの鳴りをシミュレーションしてみた。

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確かにAの音に近づいているようだ。


というわけで紙でっぽうはなかなかすごい。