第12回折紙探偵団コンベンション三日目

二日目の分:

  • 折り図集購入。それとTerryさんの『Passion Origami』も。Terryさんの本は冊数が少なかったため、購入希望者のうち、講習受付番号の大きい順に購入できるという話になったのだけど、なんせ299番だったので余裕でゲット(笑)。
  • 展示した作品は、「オオカミ」と「サンタクロース(+ツリー)」とミニチュアサイズで折った過去作品。過去作品を持っていったのは、外国人やお初の人の参加が多そうなので、展示作品数が多い方がいいだろうと考えてのことだったのだが、普通サイズだとスペースを食うし、何より持ち運びが大変になってしまうので、ミニチュアに。これは割と好評だったようで良かった。急いで折ったため荒い仕上がりのものがいくつか混ざってしまったことが反省点。
  • 珍しく講習を受ける。タトさんの「かめはめ波を撃つフードの人」。折り図の立体図に使われている自作プログラムのデモや、色々拡張させた基本パターンの解説もあって盛りだくさん。ぼくは余った時間でカワイガオをつける改造を考えていた。うーん蛇腹のスキルをもっとつけないとダメだ。
  • コンベンション前に竹尾で入手した、5月発売の新製品「花衣」の試し折りとして神谷さんの「メタリフェルホソアカクワガタ」を折り始める。完成せず次の日へ持ち越し。
  • 懇親会。輪になって折り鶴を折るゲーム。一番完成度の高かった隣同士のペアがぼくと笹出さんで、賞品でOUSAのTシャツをいただいたのだが、実のところあれはほとんど笹出さんの仕事なのであって悪いなあという感じ。ぼくの左手は台に徹していたし、そもそも笹出さんはその台さえ使わずに空中でほとんどの工程を折っていた(もちろん片手で)。笹出さんの折り技術レベルは異常。

三日目:

  • 講習取らずにだべったりしてた。
  • メタリフェルをゆっくり折って完成させるも、これで折り紙力の多くを使い果たす。花衣のレビューは別エントリにてする予定。
  • 限界を超え昼寝。体力ありません。
  • オークション中に青木さんのイルカを折る。これはまた大胆な構成だ。
  • 今回、nhさんとは結構お話できたけど、琴希さんと挨拶しそこねたのはうっかりしてた。また今度、ということで。
  • creasepattern.comのBen Ballさんと知り合う。日本語がかなりしゃべれる方で、展開図折りのこととかいろいろ話す。
  • 近年は、招待作家と真面目な折り紙話をするというミッションを自らに課していたりする。といっても英語苦手なので、通訳の人を巻き込んじゃうのだけど。今年は上のBallさんとタトさんに助けてもらった。ありがとうございました。
  • で、Terryさんと話したのは、背割れ・腹割れという概念は西洋ではどれくらい意識されているか?みたいな話。これは去年Kuさんとも話した話題。「腹割れ」と「smooth back」は似ているけど異なるカテゴリの話だ、とか。後はぼくの折り紙スタイルや創作法について聞かれたので少し話す。「吉野スタイルと前川スタイルの出会い」とか「折り線の“種”を伸ばしていく」とかその辺りの話。で、いただいた本のお礼(にはつりあわないけど)として、未発表のひつじ折り図のコピーを差し上げる。
  • 打ち上げの席では“無頼兄ちゃん”*1、もとい、Brian Chanさんとお話。今度は、「基本形と仕上げ」という区分がはらむ問題について。吉野さんのスタイルの話とか、Treeを経由することによって脱落するものとか。目黒さんの面配置法も少し紹介。と、ちょっとカタコトの英語で話すには面倒なテーマを選んでしまって、通訳してくれたタトさんをも困らせてしまった。留保をつけたいところでも言い切っちゃったりしたので、誤解もありそうだなあ。
  • 最後の最後にChris Palmerさんと作品交換(なんか恒例となりつつあるような気がする)。PolarLightsという作品の模型キット(組み立て前)と、展示したライオン&キリンとをトレード。
  • 最近は折り紙以外のこともやっていたりしていたけど、やっぱり折り紙が一番楽しいなと思えた3日間だった。いろいろと気力をもらった気がする。新代表はじめスタッフの皆様お疲れ様でした。

*1:念のため、本人のイメージとは全く違います