鶴かスズメかオスかメスか?

折り鶴は羽や首の長い方が雄、短い方は雌として広まっているようだが、短い方は“ふくら(ふっくら)スズメ”で鶴ではない。このため日本折紙協会高知支部は「正しい折り鶴を知ってほしい」と呼び掛けている。

以前はあまり見掛けなかったが、ふくらスズメは折りやすく時間がかからないことから学校などで徐々に普及。最近は鶴と思い込んでいる教師も少なくないという。

また広島市平和記念公園にあり、全国から毎年約1万束の千羽鶴が寄せられる「原爆の子の像」でも似たような状況がうかがえる。「スズメが折られているとは知らなかった。いつからか分かりませんが、スズメもちらほら見られるようになりました」と、折り鶴を保管する同市国際平和推進部。

「正しい折り鶴」の普及活動。カウンターになっていくか?