『折紙探偵団』86号

 『折紙探偵団』86号が届く。この時期はコンベンション準備で学会事務局もてんてこ舞いだろうに、ちゃんと月内に出て良かった良かった。
 カトウ君のライオン。丁寧に折ってもらってて嬉しいなあ。


・「ジャイアントパンダ Giant Panda」Marc Kirschenbaum
 24cm折り紙用紙。仕上げ上のアレンジあり


 魚の基本形ベースで、構成としては「Fluffy」につうじるところがあるかな。それでも折っている途中から、当初の構想が崩れていくようなスリリングな感じを味わった‥‥というのはぼくの勝手な印象なのだけど、実際作者がどれくらい計画的に作ったのか興味深いところ。
 折りも造形も作家独特のアクの強さがあるが、それを含めて面白かった。後半51図から幾分変則的な仕上げが雪崩のように始まるのが、普段自分で創作する時はこういう折りは使わないせいもあって折っていて楽しい。こことここを結ぶかぁ、という感じ。
 工程68なんかは正確に折っていると本当は折れないんだけど、工程を組み立てる上でのこういう“緩い”判断は案外氏らしい部分なのかもしれない。