毎日広告デザイン賞受賞作「あ、オレオレ。」

 今日の毎日新聞夕刊に、オレオレ詐欺を扱った、毎日広告デザイン賞の最高賞が一面広告になっていたのだが、一万円札を段折りして福沢諭吉を笑った顔にするというおなじみのアレをフィーチャーしたデザインだった。

 1万円札の福沢諭吉が詐欺師となり、電話に出ている相手をまさにだまそうとしている図柄が印象的である。

 お札に描かれた顔の目と口の部分を折り、角度を変えて見ると、すまし顔が突然笑ったように見えることは、以前から一部で知られていた。その現象を利用し、福沢さんを笑い顔のペテン師に豹変(ひょうへん)させる。キャッチの「オレオレ」は「折れ折れ」とかけてある。

 「一部で知られていた」ってところにちょっと笑ってしまった。
 ところでこの折り紙って元ネタは1ドル札なのだろうか。1ドル札のはShaferさんの『Origami to Astonish and Amuse』に伝承作品として載っていたけれど(BARFのサイトにもPDF折り図があった)。まあ元ネタ無しに誰かが考えてもおかしくないとは思うが、この手の伝承のルートは興味をそそられる。