岩倉啓祐「セミ」「カンガルー」

 昨日話題にした『立体折り紙』から久々に折ってみた。「セミ」と「カンガルー」、どちらも4鶴から折る。写真はコメント欄で話に出ているセミを載せてみた。
 それにしても説明が丁寧な図だなあ。「カンガルー」では、今なら「open sink」の一言とともに図一つですまされる沈め折りが、折り筋つけを含めなんと9つの図で描かれている(笑)。

 ところで、「あとがき」を読んでいたらこんな文が目にとまった。


これらの作品は一つの基本形からなるべくたくさんのものを造りたいという枠の中から生まれたものですし、過去の作品には、あまり上出来とは思えないものもあります。今までにも、思い出したようにそれらの作品の中から一つ引っぱり出してきて改良するということはよくやってきました。そして、最近の傾向としては基本形という概念さえ無くなってきたように思います。

 最後の文に注目。これはひょっとすると設計法的なアプローチを指していたのかもしれない‥‥?