第22回折紙探偵団コンベンションレポートまとめ

レポート

以下、自分のレポート。
金曜日は会場には行かなかったが、今回実験的にスタートしたネット中継を通して講演の様子を拝見できた。ネット中継の技術的敷居は大分下がっているのだろうけど、機材の管理とか付きっきりで対応するマンパワーが必要だったりと(きちんとやろうとすればするほど)大変だろうに、ありがたいの一言。
土曜日は昼頃に会場到着(いつも遅刻ですみません)。受付を済まし、折り図集YOCS研究ノートvol.2を早速購入。参加申し込みも毎年ぎりぎりまで様子見させてもらってるし、教室参加はパスしてほとんど展示室で作品を見たり他の来場者と話をしたりして過ごした。講師もしたいのは山々だが如何ともしがたい。
ところで今回のコンベンションはちょっとした理由から、突っ込んだ作品感想なり意見なり、あるいは自分の知見の幾ばくかでも若い人たちに伝えられないか、との思いを持って臨んでみた。自分の意見が悪影響を与えてしまうと嫌だなと思って今までは多少セーブしてきたつもりなのだが解禁。そんなわけでいつもより若手、それもあまり面識の無かった人たちと喋りまくったコンベンションだったと言える(あまり社交的な性格じゃないので意識しないと気心の知れた人とばかり話してしまう)。と言ってもある程度の時間を話せたのは10人行かないくらいかな。
一般展示用に持っていったのは6月に作った「サイ」。そろそろ工程が固まってきていたので折り直そうと思っていたのだが叶わず、仕方なくFlickrに上げた作例を持っていった。印象的だった展示作品としては、ICOA展に出品されていた韓国のJeong Jae Ilさんの牛は、頭部の造形が近年考えてる「折り紙ならではの不完全な立体」の実例になっていたので「こういうのやりたいなあ」と面白く見た。その他にも熱量を感じる作品が一同に会していて見応えある作品展だったと思う。
懇親会でもほとんど会話に費やし、その後はすぐ帰るつもりだったがココスで雑談までして、帰宅は終電ぎりぎりに。
ここ数年は土曜日で力つきて日曜は参加できていなかったのだが、今年は行くことができてラッキーだった。せっかくなので新規制作ではないのだが10年以上前に折った吉野さんの「馬」と「虎」を掘り起こし、吉野一生コーナーに持っていった。もっともこの日も昼過ぎに会場到着だったから飾っていたのは3時間くらいだったので気付かなかった人が多そう。吉野作品は今折っても、アイデアで新表現を切り拓いていった様を実感できるはず。こういうメモリアル企画をきっかけに改めて折られる機会が増えると良いなと思う。
そんなこんなであっと言う間に閉会。その後はスタッフたちと一緒にはうすまで行き、山口さんたちの打ち上げにご一緒しておしまい。準備・運営に携わった皆様ならびに参加者の皆様ありがとうございました。