にわとり頭部改良

「にわとり」を折り図化すべく工程を練っている。尾に無駄な折り筋を入れたくないのだけど、なかなか難しい。

ここから一気に変化させれば折り筋がつかないし、作品としての筋道も理解しやすいと思う。しかしどうも折りの難度が高い気がする。作品のシンプルさと難度は必ずしも一致する訳ではないのは判っているけど、なるべくマッチしていた方がいいに決まっている。
尾に何本か折り筋が入っても良いとすれば、とれる工程の選択肢はだいぶ増える。そのなかには折りとして易しいものもそれなりに見つかる。いつもだったら、折り筋と工程の判りやすさだったら、後者を選んでしまうことが多い。
しかし……この作品に限っては、尾に折り筋が入っては台無しだ。


というような感じで悩んでいる。今のところ一つこれならいいかという候補は見つかってはいるものの、多少冗長な感じもあり判断を保留中。
いくつか折っているうちに、ふいに頭の改良案が浮かんだ。

非対称の折りでトサカが立派になった。前のも悪くはないが、前から見るとトサカが2つに割れてまったく鶏の見立てが失われるのが気になっていた。今度のは非対称にも関わらず、見立てが持続するのが面白い。そして完全22.5度な作品になった!
もっとも折りがその分ややこしくなったわけで、こうして折り紙とはいろいろなものを天秤にかけながら作られるのだった。