『折紙探偵団』99号

「ダイヤモンド・ブリッジ」

 首と尾のない折り鶴に見えてしょうがないぼくは、きっと見立てに毒されている。

おりすじ

 まあ邪道も本道も無いと思うけど。とは言え、何か自分の中に「折り紙的」なるイメージがあって、それと自分の作風やら志向を比べたくなる気持ちというのはあるかもしれない。そしてそれこそが「折り紙的」な発想と言えるかもしれない(笑)。
 でもnhさんの非蛇腹作品やシンプル作品は見てみたいですね。(ボウエンギョは非蛇腹だったかな?)

クローズアップ

 意外にも西川さんは今回がクローズアップ初登場なのだった。内容は、レプタイルから三角形折り紙原子、そして川崎定理を使った折り線パターン分析と、折りの「多様性」の発生に焦点を絞っていて非常に分かりやすい。発生しうる多様な構造・造形が、「見立て」による選抜・淘汰を受け「作品」となる、というのが西川さんの描く折り紙創作のモデルだが、背後にある多様性が豊かであればあるほど「選抜」の過程が有効になるわけで、なるほど西川さんが15度に惹かれるのも当然という話‥‥というのは、少々乱暴な見解で、たぶん話はそんなに単純でも無く‥‥後で書くかも(書かないかも)。

おりがみ庵

 大河連載も今回でとうとう完結。毎回ハイクオリティな記事で、これからも何度も何度も参照することだろう。本当にお疲れ様でした。

折紙散歩

 関連リンクとして三浦先生によるダイヤカット缶にまつわるエッセイ。

オオカミ

 現時点の自己評価を書いておくと、突出したインパクトはなくともほとんどの項目で80点みたいな感じだろうか。こういうバランスは、自分では狙ってもなかなか達成できないものなのでそういう意味では満足してる。