ひつじ

 復帰記念作品、というのは冗談。でも、ただ休んでいたわけでもないぞ、と。




 手慰みで折ったパターンが、昔作った「ひつじ」の後ろ足のパターンと似ていたのがきっかけ。はじめの内は色々悩んでいたが、ある時パパパとまとまった。
 前脚が内部カドという点が自作の中では相当異色だったため、没かとも思ったのだが、これはこれで折りやすくもあり、あまり見ないパターンがかえって面白いかもしれないと思い直した。



 展開図。これを折ると下のようになる。

 確実に「80%」は越えていて、自分ながらキレイに行ったなと思う。

 造形面は、まあまあリアルで愛嬌のある感じも出ているとは思う。顔はとてもシンプルで、西川さん、前川さんの作品をミックスしたような感じ。


 手慰み由来の作品では仕方ない部分ではあるけど、前々からヒツジ向けに考えていたアイデアは投入できなかった。そのアイデアというのは、「カバ」でやった口のように、首の毛を左右から分けて出し、組み合わせて、前から見ても造形が成立するようにするというもので、対称軸を変えて試作はしてみたのだが、いろいろ問題があったので今回の基本構造では諦めざるを得なかった。これがその試作。

 完成した作品では、左右のカドのあまりを前に持ってきて、多少首の毛っぽく見える工夫はしてみた。やり口としては「ライオン」と似たようなもので、やっぱり説得力は薄いかな。