オオカミ展開図

 さて展開図。
http://origami.gr.jp/~komatsu/image/blog/wolf_cp.gif
 こうやって見ると、ライオンとか日本猿あたりと似たようなやり口かという気がする。
 前半身は一値性が強い。最初はもう少し崩れていたんだけど、たてがみを強化する過程でどんどん中心線に寄っていってしまった。ほとんど一値分子でできている前足は、展開図では背骨に対して直角にしているが実際は少し自由度がある。
 対して後足はほとんど固定されていて動かせない。しかも尻尾となるカドの配置がキツキツなのでここは結構無茶をしている。もともとは熊を折るつもりで組み立てた部分なので不本意なところだ。背骨周りに紙を付加して尻尾の領域を増やすと同時にたてがみをもっと豪華に‥‥ということも考えられるけれど、なんとなくやらない方がましだろうと思うのでやらない。

 付加といえば、このカド配置は基礎構造としては下の図のような発想によっている。
http://origami.gr.jp/~komatsu/image/blog/wolf_idea.gif
 おなじみの配置に後足の曲がりを表現する(あるいは単に長さを増やす)ための仕込みを入れたかたちで、結果辺の5等分となったのは幾何学的には当たり前なことではあるのだけど、面白い配置だと思っている。