消えた龍神展開図と折り紙の著作権

 id:origami:20050114#p2で書いた「生活ほっとモーニング」公式サイトに掲載されていた龍神2.0の展開図は、その後削除された模様だ。

※コンプレックス折り紙の「展開図」は、著作権に関わるため削除いたしました。

 現在は、このような断り書きがされている。はうすで少し事情を聞いたが、どうやらNHKが先走って掲載してしまっていたらしい。
 正直、大丈夫かNHKという感じではあるのだが、このような配慮のかけらもない態度が折り紙に向けられている認識ということは肝に銘じておく必要があるかもしれない。

 と言うのも、シンクロするかのようにblog.鶯梭庵で「折り紙の著作権」というエントリが上がっているのだが、紹介されている「著作権・プライバシー相談室のページ」の内容がすごい。ここまでストレートに言われてしまうと変なすがすがしささえ感じてしまうが、はっきりいって書かれている見解には全く同意できない。これは羽鳥さんも同じようだ。

折り方は表現ではなくアイデアです。

 回答されている方は「折り方」という言葉をどういう意味で使っているのだろうか。前から考えていたが、「折り方」という言葉はどうにも曖昧で、折り紙の表現としての様々な側面を覆い隠してしまうものなんじゃないかと思っている。どんな文化だって実際はもっと複雑であって、それを考えるにはそれなりに言葉をつくして検討してみなければダメなんじゃないか。引用文のこんな一言で、ぼく(ら)が一喜一憂している世界が一刀両断されるのはやはり理不尽な思いだ。