ロクタペーパーと素材の等質/不等質性

 Origami-LでLangさんがロクタペーパーという紙をお勧めしていた(投稿番号01350)。調べてみたら、ネパールの手漉き紙でその名のとおりロクタという植物から作るという。
 たくさんあった関連ページから2つほど。

 Langさんのサイトのトップページを飾っている「Moose」はこの紙で折ったとのことだ。紙厚にムラがあるのを逆に利用して、ツノを折り出す部分は薄く、後ろ足を折り出す部分は厚くなるように用紙をカットしているとか。そんな裏技を使っていたとは。

 似たような手法として、和紙を濡らして部分的に繊維を削り取る、というのを聞いたことがある。やっているのが誰だったかは失念。


 紙素材の物理的性質を突き詰めると、こういう手法が自然に出てくるんだろうか。ぼくなんかは数学的概念としての平面が頭にあるせいか、「紙=等質的な素材」という観念がどうしても捨てられなかったりするけど、こういうのもまたおもしろい。